津田蘭子さんの洋裁本「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている、ワイドパンツを作りました。
ちなみに先日同じ本に掲載されているタックスカートを作ってから、今回で服作りは2回目になります。
今回はパンツということで、スカートよりも作り方が複雑でしたが、何とか完成できました。
そこで本記事では、津田蘭子さんのワイドパンツの制作過程や着用写真を紹介します。
津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」のワイドパンツ
今回作ったのは、津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている、ワイドパンツです。
(2025/01/22 15:53:40時点 楽天市場調べ-詳細)
タックスカートしか作ったことがない私にとって、パンツを作るのは少しハードルが高く感じました。
しかし0歳児の子育て中ということもあって、どうしても動きやすいパンツが欲しかったのです。
その点こちらのワイドパンツは、ゆったりとしたサイズ感なので、楽に着られそう。
さらに丈は好きな長さにできるので、丈を短めにしてガウチョパンツっぽくしてみたら可愛いかも…!
そんな感じで制作意欲が高まったので、ワイドパンツ作りにチャレンジしてみることにしました。
本来は本に掲載されている、
- フレンチトップスリーブ
- タックスカート
- ドルマンスリーブトップス
- ワイドパンツ
この順番通りに作っていくと、無理なくステップアップできると思います。(私は「タックスカート→ワイドパンツ」と順番を気にせず作っていますが…)
ちなみに津田蘭子さんの洋裁本では、型紙を自分サイズで作っていくのが特徴です。なので、「作ってみたけどサイズが合わなかった…」という心配がありません。
前回のタックスカート作りでも型紙を自作しましたが、難しい作業はほとんどなく、直線と簡単な曲線だけで型紙が作れます。
津田蘭子さんのワイドパンツを作るのに用意した材料
津田蘭子さんのワイドパンツを作るのに、用意した材料を紹介します。
- ワイドパンツ用の布(110cm幅×200cm)
- ポケット用の布
- 方眼入りのハトロン紙
- トレーシングペーパー
- 幅3cmのゴム
- 伸び止めテープ
布はユザワヤのセールで購入した、ウール生地を用意しました。
秋冬にちょうど良い、あたたかそうな生地です。パッと見は無地のグレーですが、よく見るとチェック模様になっています。
そして、ポケット用の布としてグレーのシーチング生地も用意しました。
パンツ本体と同じ厚い生地でポケットを作るとゴワゴワすることから、ポケットには別の布を使うことを推奨されていたためです。
布の他に用意したものは、以下の通りです。
トレーシングペーパーはポケットの型紙作りで使いましたが、薄い紙やクッキングシートでも代用できます。
用意した材料は以上です!
布とトレーシングペーパー以外は前回作ったタックスカートと同じなので、スムーズに材料を揃えることができました。
津田蘭子さんのワイドパンツを作ってみた!制作過程を公開
津田蘭子さんのワイドパンツを作ってみたので、ここからは制作過程を写真付きで紹介していきます。
(1)自分サイズの型紙を作る
津田蘭子さんの服は、どれも自分サイズの型紙作りからスタートします。
ワイドパンツの型紙作りで必要なのは、ヒップサイズのみです。ヒップサイズを測ったら、本に記載されている計算式にヒップサイズを当てはめて必要な数値を出します。
なお、ワイドパンツの股下はお好みの長さでOKです。
私は今回ガウチョパンツっぽく足首が見える長さにしたかったので、50cm丈で作ることにしました。
あとは本の記載されている通りに、数値を当てはめながら型紙を書いていきます。
そして完成した型紙がこちらです。
ポケットの型紙は前パンツを写しながら描いたので、写しやすいトレーシングペーパーを使用しています。
(2)布を裁断する
完成した型紙に沿って、布を裁断します。
前回のタックスカートよりも、パーツが多かったので裁断が少し大変でした。
今回はチェック柄の布を使うので、柄合わせするかどうか迷いましたが、
- 目立つチェック柄ではないので、柄合わせしなくても良さそう
- そもそも柄合わせが上手くできるか自信がない
という理由で、今回は柄合わせはしないことにしました。
(3)ポケットと股下を縫う
左右の前パンツのポケット口に伸び止めテープを貼ってから、前パンツと後ろパンツにポケットを縫い付けます。
縫い代はジグザグミシンや裁ち目かがりでほつれ止めをします。
ポケットを縫い付けたら、前パンツと後ろパンツの股下を縫い合わせます。縫い代のほつれ止めも忘れずに。
(4)股下にステッチをかける
股下の縫い代を後ろパンツ側に倒してアイロンをかけたら、表側にステッチをかけます。
折り目から5mmのところにステッチをかけるのですが、折り目が見にくかったので、折り目部分に目印としてマスキングテープを貼ってみました。
マスキングテープを目印にして、折り目から5mmのところを縫っていきます。
見づらいですが、ステッチをかけ終わったところがこちらです。
ステッチをかけることで、縫い代が後ろパンツ側に固定されました。
(5)前パンツと後ろパンツを縫い合わせる
前パンツと後ろパンツを中表に合わせて、ポケットと脇部分を縫い合わせます。
これで左右のワイドパンツが筒状になり、少しずつパンツらしくなってきました。
(6)ポケットを仕上げる
ポケットを前パンツ側に倒し、前パンツと前ポケットを5mmのところで縫い合わせます。
さらに、ポケット口の下を1cm、補強のために縫っておきます。
ちなみに前回のタックスカート作りでもポケットをつけたのですが、このポケット周りを縫う工程がかなり苦手です…。
ポケット周りは布が重なって分厚くなっているので、縫いにくいというのが理由の一つです。
さらに今回のように暗い色の布だと糸が見えにくく、縫い始めと縫い終わりの位置が合っているか分かりにくいので、目を凝らしながら慎重に縫い進めていきました。
(7)両パンツを中表に合わせて、股部分を縫う
片方のパンツを表に返して、もう一方のパンツに入れて中表に合わせたら、股部分を縫い合わせます。
角度のある曲線なので、綺麗な曲線になるよう慎重に縫い進めていきました。
全体で見るとこのような感じに。
股部分を縫い終えたら表に返し、縫い代を片側へ倒してアイロンをかけて、5mmのところにステッチをかけます。
これでパンツの形ができあがりました!かなり完成が近くなってきましたね。
余談ですが、今回初めてパンツを作ったので「片方のパンツを表に返してもう一方のパンツに入れて縫い合わせる」という方法に目からウロコでした。
(8)ウエストベルトを縫い付ける
ここからはウエストベルトを縫い付けていきます。
ウエストベルトの一辺にほつれ止めをしたら、中表にして1cmのところで縫い合わせます。
さらにウエストベルトのほつれ止めをしていない辺と、パンツの上部を中表で縫い合わせます。
ウエストベルトを折り返してアイロンをかけたら、ベルトのすぐ下を縫っていきます。
ベルトのすぐ下1mmくらいのところを縫わないといけないのですが、「ちゃんと1mmのところが縫えているかな…」と不安になりながら縫い進めました。
(9)ウエストゴムを通す
ゴム通し口から、ウエストゴムを通していきます。
タックスカートを作ったときと同じように、安全ピンを使って地道に通していきました。
ゴムを通す途中で、反対のゴムが入り込んでしまって出すのが大変だったので、反対のゴムは洗濯ばさみか何かで止めておけば良かったです。
ウエストゴムを通したら、ゴムの端を2cm重ねて縫い合わせます。本には「手縫いで」と記載がありましたが、強度を考えてミシンで縫うことにしました。
ゴム通し口を縫い閉じたら、ウエスト部分の完成です。
(10)裾を三つ折りにして縫って完成
パンツの裾を三つ折りにしてアイロンをかけたら、折り目から2mmのところをぐるっと一周縫います。
両パンツの裾を縫い終えたら、ワイドパンツの完成です!
難しそうに思えたワイドパンツ作りでしたが、本の通りに進めていくことで、ミシン歴が浅い私でもワイドパンツを完成させることができました。
ウール素材なのであたたかく、まだまだ寒い今の時期(※2月下旬)に活躍しそうです。
津田蘭子さんのワイドパンツを着用してみた
自分のサイズに合っているかドキドキしながら、完成したワイドパンツをいざ着用!
どうでしょうか、なかなか良い感じではないでしょうか?
丈を短めにしたので、狙い通りガウチョパンツっぽく仕上がりました。適度にゆとりがあるシルエットなので、動きやすさもバッチリです。
前回作ったタックスカートと同様に、ポケットが付いているので実用性も十分。
実は「ポケットってそんなに必要かな?バッグも持ち歩くし…」と思っていたのですが、最近ポケットのないスカートを履いたらめちゃくちゃ不便でした(笑)
スマホなどをとっさにしまいたいときに、やっぱりポケットはあった方が良いと実感しました。
さらに、バックスタイルはこのような感じです。
ピッタリしすぎていないので、気になるお尻もしっかりカバーしてくれます。
着用写真は以上です!
ちなみに今回作ったワイドパンツをすでに3回ほど着用しましたが、本当に動きやすいです。
さらにベーシックなグレーにしたおかげで、どんなトップスにも合わせやすくて、めちゃくちゃ重宝しています。
津田蘭子さんのワイドパンツを作ってみた感想は?
津田蘭子さんのワイドパンツを作ってみた感想をまとめてみました。
- タックスカートと同じ工程が多かったので、スムーズに作成できた
- 型紙作りや布の裁断に時間がかかった
- 曲線を縫うのが難しかった
ワイドパンツを作る前に、同じ本のタックスカートを作っていたので、ポケット付けやウエストベルトの作成などの共通している工程はスムーズに進められました。
たたワイドパンツはスカートと比べて、パーツが多く曲線もあるので、型紙作りや布の裁断が少し大変でした。
特に型紙作りでは、最初に直線で描いた部分を削ってカーブを描くという作業があるのですが、カーブをうまく直線につなげるのが難しくて何度も書き直すハメに…。
ただ、今思えばそこまで厳密に綺麗なカーブを描かなくても、大体で良かったかなと思います。
実際に縫い進める段階でも、曲線を縫うときは神経を使いました。
曲線を縫うときは、ミシンの針板の目盛りから布が離れないように、少しずつ縫い進めるのがコツかもしれません。
津田蘭子さんのワイドパンツは作りやすくて履き心地もバッチリ
津田蘭子さんのワイドパンツは、作り方が分かりやすく複雑な工程もないので、ミシン初心者でも作りやすいと思います。
また、適度にゆとりがあるデザインなので、履き心地もばっちりです。ベーシックなカラーの布を選べば、トップスを選ばずに着られますよ。
さらに自分で型紙を作るので、丈を変えたりコクーンシルエットにしたりと、色々アレンジできるのも嬉しいポイントです。(コクーンシルエットの作り方も解説が載っていました)
(2025/01/22 15:53:40時点 楽天市場調べ-詳細)