津田蘭子さんの洋裁本「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている、タックスカートを作ってみました。
実は私にとって、これが初めての本格的な服作り。昨年9月にミシンを始めてから約半年、小物やベビーグッズしか作ったことがありませんでした。
そのため上手く作れるかどうか不安でしたが、思った以上に良い感じに仕上がったので大満足!
そこで本記事では、津田蘭子さんのタックスカートの制作過程や着用写真を紹介します。
津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」は自分サイズで作れる洋裁本
今回作ったのは、津田蘭子さん著の「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている、タックスカートです。
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「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている服は、どれも自分サイズで作れるのが特徴。
そのため、型紙から自分で作っていくことになります。
「型紙から作るなんて難しそう…」と感じるかもしれませんが、難しい作業はほとんどありません。
自分のサイズ(ウエストやヒップ)さえ測れば、あとは本に書いてある計算式にあてはめて必要な数字を割り出し、見本通りに型紙を書いていくだけ。
直線と簡単な曲線だけのシンプルな型紙なので、迷うことなく型紙が作れます。
ちなみにタックスカートの他には
- フレンチスリーブトップス
- ドルマンスリーブトップス
- ワイドパンツ
これらの作り方も掲載されています。
どの服も作りやすそう・普段使いしやすそうで「早く作ってみたい!」と見ているだけでもワクワクしてきます。
津田蘭子さんの着用写真もふんだんに掲載されているので、完成イメージがしやすいのも嬉しいポイント。
また、服の作り方だけでなく、水通しのことや布の選び方、洋裁の基礎知識なども載っているので、服作りが初めての私にとって勉強になることばかりでした。
津田蘭子さんのタックスカートを作るのに用意した材料
津田蘭子さんのタックスカートを作るのに、用意した材料は次の通りです。
- 布(110cm幅で200cm)
- 方眼入りのハトロン紙
- 幅3cmのゴム
- 伸び止めテープ
今回は秋冬用のスカートを作りたかったので、コーデュロイ生地を選んでみました。
赤みがかったブラウンで、秋冬のスカートにぴったりのカラーです。どんなトップスにも合わせやすそう。
ちなみに手芸店でコーデュロイ生地を購入する際に、店員さんから厚手用の糸を勧められたので合わせて購入。ミシン針は持っていた厚手用にチェンジしました。
そして型紙作りには、方眼入りのハトロン紙を使用しました。
津田蘭子さんのタックスカートは自分で寸法を測って型紙を作るので、無地よりも方眼入りのハトロン紙の方が使いやすくておすすめです。
他には幅3cmのウエストゴムと、ポケットに使うための伸び止めテープを用意しました。
用意した材料は以上です。これらの材料を使って、津田蘭子さんのタックスカートを作っていきます!
津田蘭子さんのタックスカートを作ってみた!制作過程を公開
ここからは、津田蘭子さんのタックスカートの制作過程を写真付きで紹介していきます。
(1)自分サイズの型紙を作る
まずは自分サイズの型紙を作ります。自分サイズといっても、型紙作りで必要なのはヒップサイズだけ。
ヒップサイズを測ったら、本に記載されている計算式にヒップサイズを当てはめて、2つの数値を出します。
そして出た数値を型紙の寸法に当てはめることで、必要なスカート幅が割り出せます。
完成した型紙はこんな感じです。
ウエストベルトとポケット、そしてスカート本体の計3枚の型紙を作りました。
(2)布を裁断する
型紙に沿って、布を裁断していきます。
ちなみにタックスカートを作る工程の中で、裁断が一番大変だったかもしれません。慣れない大きな布に悪戦苦闘し、型紙を置くのにも一苦労しました(苦笑)
ロータリーカッターと大判カッティングマットのおかげで裁断自体はスムーズにできましたが、やっぱり小物作りと比べると時間がかかりますね。
そんなこんなで、なんとか裁断が完了しました。
ちなみに写真では分かりにくいですが、前スカートと後ろスカートのタック部分には、ノッチ(=3mmくらいの目印となる切り込み)を入れています。
(3)タックを縫う
まずは前スカートと後ろスカートのタックを縫っていきます。
実は私、恥ずかしながらタックの仕組みをよく知らなくて、本の説明図を見てもどこをどうやって縫えばいいのかイマイチ分かりませんでした(苦笑)
そこでネットで調べたところ、津田蘭子さんのYouTubeチャンネルにタックスカートの解説動画があったので、動画を参考にしてやっと理解できました。
▲本に載っているタックスカートとは若干異なるところもありますが、作り方は大体一緒なので参考になりました。
ちなみにタックについて簡単に説明すると、タックとはウエストから下に向けて入る「ひだ」のこと。
ひだを作るためには、ウエスト部分から縦に数センチ(ここでは8cm)、生地をつまんで折って縫い合わせる必要があります。
そのため、タックを作るには隣同士のノッチ部分をつまんで縫い合わせればOKです。
少々前置きが長くなってしまいましたが、実際に縫い合わせたタックはこちら。
こちらは前スカートの生地の裏側になります。布端には伸び止めテープをアイロンで接着しました。
このようにノッチ同士を縫い合わせることで、表から見たときにヒダができているというわけです。
(4)ポケットを縫う
前スカートと後ろスカートの脇にポケットを縫い付けます。
縫い終えたら、ポケットを開いてアイロンをかけます。
ちなみに津田蘭子さんの服は「外に着ていけること」をコンセプトにしているため、実用性も重視されています。
そのため、ボトムスには基本的にポケットを付けることになります。
(5)前スカートと後ろスカートを縫い合わせる
前スカートと後ろスカートを中表で合わせて、ポケットからスカート脇までを縫い合わせ、縫い代をほつれ止めします。
(6)前スカートと前ポケットを縫い合わせる
ポケットを前スカート側に倒して、前ポケットの入り口と前スカートを縫い合わせます。(このあたり写真を撮り忘れてしまいました…)
縫い終えたら、ポケット口の下を1cmほど返し縫いをして、補強しておきます。
これでポケット付けが完了です!
ちなみにポケット付け自体は難しい工程はなかったのですが、ポケット付近を縫うときに布が重なって分厚くなっていたため、押さえの下に布を通すのがなかなか大変でした。
(7)タックとポケットをしつけ縫いする
ウエストベルトを付ける前に、タックとポケット部分を手縫いでしつけ縫いしておきます。
少々面倒ですが、しつけ縫いをしておくことでウエストベルトを縫うときに、タックとポケットがずれてしまうのを防げます。
(8)ウエストベルトを付ける
ウエストベルトは片側のみほつれ止めをして、半分に折り目を付けておきます。さらに中表にして、1cmで縫い合わせます。
できあがったウエストベルトがこちら。
この状態のウエストベルトを、ウエスト部分に縫い付けていきます。
余談ですが、縫う前にクリップやまち針でウエストベルトを仮止めしておくのですが、これが結構難しかったです。
というのも、端から順番に止めていくと、布がたるんでしまったり突っ張ってしまったりすることがあります。
そのため最初に端と中央を止めて、それから間を止めていきます。そうすることで、バランス良くウエストベルトを仮止めできました。
ウエストベルトを仮止めしたら、ウエスト側を縫い代1cmで縫います。
そして、ウエストベルトの折り目から裏側に向かって折り、ウエストベルトのすぐ下1mmくらいのところを縫います。
(9)ウエストゴムを通す
ゴムの通し口から、ウエストゴムを通します。
実はこのゴムを通す作業に意外と苦戦し、思いのほか時間がかかってしまいました。
最初は持っていたゴム通しを使ってみたのですが、途中でゴムが外れてしまい上手くいかず…。
なので、結局安全ピンを使って地道に通していき、何とかゴム通しが完了しました。
ゴムを通したら端同士を重ねて縫い、ゴムの通し口を縫い閉じます。
(10)裾を三つ折りにして縫って完成
最後にスカートの裾を三つ折りにして、ぐるっと一周縫います。
余談ですが裾を縫っているときに、下糸がなくなるというハプニングに見舞われました。よりによって見える部分を縫っているときになくならなくても…(泣)
仕方ないので、下糸を補充して途中から縫い始めました。つなぎ目となる部分が目立たなかったのが不幸中の幸いです。
糸の残量はマメにチェックしておかなければですね…。
そうこうして裾を縫い終えたら、タックスカートの完成です!
イメージ通り、秋冬にぴったりのスカートが出来上がりました。初めての服作りでしたが、ちゃんとスカートを完成させることができて感動…!
津田蘭子さんのタックスカートを着用してみた
せっかく作ったタックスカート、はたして外に着ていけるくらいのクオリティなのか気になりますよね。
ここで、実際に完成したタックスカートを着用してみました。
どうでしょうか?いかにもな「手作り感」がなく、外に着ていっても問題なさそうです!
自分サイズで作ったこともあって、フィット感もバッチリ。
タックスカートにボリュームがあるので、タイトめのニットをインするとちょうど良かったです。
インしないのであれば、丈が短いトップスと合わせるとバランス良く着られそう。
また、ポケットが付いているので実用性も申し分ありません。
やっぱりお出かけ服にはポケットがあった方が便利ですよね。
さらに、横から見たシルエットはこんな感じ。
ボリュームが出すぎず、すっきりとしたシルエットになりました。
着用写真は以上です。
このあと実際に作ったタックスカートを着てお出かけしたり、洗濯したりしましたが、ほつれたりすることもなく耐久性も十分でした。
津田蘭子さんのタックスカートを作ってみた感想は?
ミシン初心者の私が、津田蘭子さんのタックスカートを作ってみた感想についてもお話しします。
- ミシン初心者でも作りやすかった
- タックの縫い方やポケット付けに少々苦戦
- コーディロイ生地は糸くずが大量に出るので掃除が大変
初めての服作りだったので、最初は「失敗するかも…」と不安が大きかったのですが、本の通りに進めていくことで、ミシン初心者の私でもスカートを作ることができました。
完成したときは本当に嬉しかったです。
昨年9月にミシンを始めたときは、まさか自分が服を作れるようになるなんて思ってもいなかったので…。
基本的に直線縫いだけなので(ポケットの角のみ曲線あり)、作りやすかったです。
ただ、私は恥ずかしながら「タックって何?どこを縫えばいいの?」というレベルだったので、タックのところだけ津田蘭子さんのYouTube動画を参考にして、ようやく理解できました。
また、ポケットは付け方自体は難しくないものの、重なって分厚くなった部分を縫い進めるのに少し苦戦しました。
ちなみに今回使ったコーデュロイ生地ですが、大量の糸くずが出るわ出るわで…。作業よりも掃除の方が大変だったかもしれません(苦笑)
「コーデュロイってこんなに糸くずが出るの!?」とびっくり。作業中もクイックルワイパーやコロコロが欠かせず、とにかく掃除が大変でした。
津田蘭子さんのタックスカートはミシン初心者でも作りやすい
津田蘭子さんのタックスカートは、ミシン初心者でも作りやすいので、最初に作る服としてもおすすめです。
今回私はコーデュロイ生地で作りましたが、布のカラーや素材を変えることで、また違ったイメージのタックスカートが作れそうです。
今まで小物しか作ったことがなかったけれど、今回のタックスカート作りを機に服作りにハマってしまいました。