津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている、ドルマンスリーブトップスを作りました。
先日同じ本に掲載されているタックスカートとワイドパンツを作りましたが、トップスを作るのは今回が初めてです。
ニット生地の扱いやバイアステープ付けに苦戦しましたが、なんとか無事に完成させることができました。
そこで本記事では、津田蘭子さんのワイドパンツの制作過程や着用写真を紹介します。
津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」のドルマンスリーブトップス
今回作ったのは、津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている、ドルマンスリーブトップスです。
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ドルマンスリーブトップスは身頃と袖が一体型になっているので、袖つけの必要がありません。なので、トップス作りが初めてでも比較的作りやすいはず。
しかし、ドルマンスリーブトップスを作るにあたって、次の不安要素がありました。
- ニット素材の生地を使用する
- バイアステープを付けるのが初めて
まず、今回使用するのはニット素材の生地になります。
「ニット素材はロックミシンでないと縫いにくい」と認識していたので、家庭用ミシンでうまく縫えるかどうか気がかりでした。
ただ「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」に掲載されている服は、すべて家庭用ミシンで作れるとのことなので、あまり心配しすぎずに作ってみることにしました。
そしてもう一つ、襟ぐりをバイアステープで処理するのですが、バイアステープ付けは私にとって初めてのチャレンジになります。
もちろん本にはバイアステープの付け方の解説も載っているのですが、少し分かりにくい部分もあったため、上手く作れるか不安でした。
余談ですが「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」には、ドルマンスリーブトップスよりも簡単なフレンチスリーブトップスが一番最初に掲載されています。
ドルマンスリーブトップスはフレンチスリーブトップスの応用なので、特にこだわりがなければ先にフレンチスリーブトップスを作るのがおすすめです。
ただ、私はどうしても今の時期(4月中旬)に着られる服がほしかったので、フレンチスリーブトップスは後回しにして、先に長袖のドルマンスリーブトップスを作ることにしました。
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスの材料
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスを作るのに、用意した材料は以下の通りです。
- ニット素材の生地(用尺:150cm×150cm)
- ニット用の針と糸
- ハトロン紙(方眼入りと通常のもの2種類)
今回選んだのは、シンプルなブラックのニット生地です。
ちなみにこちらの生地は、イオンに入っているパンドラハウスという手芸店で購入したのですが、なんと145cm×150cmで550円と激安!
あまりに安かったので、グリーンのニット生地なども購入しました。
パンドラハウスはとにかく掘り出し物が多く、特にカット生地が安く買えるのが魅力です。
そして合わせてニット用の糸も用意しました。
あとはお馴染みの方眼入りのハトロン紙と、無地のハトロン紙を用意しました。
津田蘭子さんの服は、どれも自分サイズの型紙作りから始めるので、サイズが分かりやすい方眼入りのハトロン紙が欠かせません。
また、今回は方眼入りのハトロン紙に描いた後ろ身頃を写しとる工程があったので、写す用の無地のハトロン紙も用意しています。
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスを作ってみた!制作過程を公開
ここからは、津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスの制作過程を紹介します。
つまづいたポイントも含めて、写真を交えながら分かりやすく紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
(1)自分サイズの型紙を作る
まずは自分サイズの型紙を作っていきます。
ただ、今回一番大変だった工程が、実はこの型紙作りでした。
というのも、完成した型紙を見てみると「なんかすごく大きくない…?」と感じたため、型紙のサイズを自己流で調整し直したからです。
特に裾の幅がとても広い気がしたので、思い切って裾を4cm(左右合わせて8cm)削ってみました。
あとは手持ちの服を参考にしながら、脇部分と袖のサイズも次のように変更しました。
- 脇:28cm→26cmに変更
- 袖:14cm→10cmに変更
正直「こんなにサイズを変えたらおかしなことになるかも…」と不安すぎましたが、作ってみないと分からないので、完成した型紙で進めてみることにしました。
そんなこんなで、試行錯誤した型紙がこちらです。
つぎはぎだらけで、苦労したあとがうかがえますね…(苦笑)特に首周りは最初に描いた線が気に入らなかったので、何度かやり直しました。
ちなみに裾と袖の縫い代は3cmという指示がありましたが、あえて2cmにしています。
というのも、この本の後に発売された「家庭科3だった私が365日、手作り服で暮らしています。」では、
「ニット生地は三つ折りが難しいので二つ折りにする」
という記載があったのを発見したからです。
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今回の本では、そのような注意書きはなく「1cm+2cmの三つ折り」とのことでしたが、後に発売された本の情報にしたがって「2cmの二つ折り」に変更しました。
(2)布を裁断する
自分サイズの型紙が完成したら、型紙に沿って布を裁断します。
裁断し終わった布はこちらです。
ちなみにバイアステープは型紙を作らずに「襟ぐり周囲+10cm、幅3.5cm」で裁断しています。
(3)前身頃と後ろ身頃の肩部分を縫う
まずは前身頃と後ろ身頃を中表に合わせて、肩部分を縫います。
ニット生地を縫うので、ニット用の糸と針・スムース押さえに変えています。
念の為、この段階で頭が通るかどうか着用してチェックしてみました。問題なく頭が通ったので一安心です。
縫い終えたら、縫い代を倒してアイロンをかけるのですが、アイロンをかけたら生地にテカリがでてしまったため、アイロンではなくコロコロオープナーを使いました。
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生地にテカリが出るのが怖くて今回はアイロンを使わなかったのですが、今思えば当て布を使ってアイロンをかけても良かったかもしれません。
(4)襟ぐりをバイアステープで処理する
襟ぐりをバイアステープで処理していきます。ついにバイアステープの出番です…!
バイアステープを使うのは初めてなので、じっくり説明を読みつつ、ほぼ手探り状態で進めていきました。
まずは後ろ身頃の表の中心からバイアステープを2cmくらい出して、仮止めクリップ(まち針)で止めます。
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襟ぐりをすべて留めたら、はみ出たバイアステープを縫い合わせます。
余ったバイアステープを1cmにカットし、縫い代をアイロンで割ったら、襟ぐりを1cm幅で縫っていきます。
襟ぐりを縫い終えたら、縫い代に2cm間隔で切り込みを入れていきます。
バイアステープを裏側に折り返して、さらに端を1cm内側に折り込みます。
端を折り込んだら、カットしてある縫い代を覆うようにバイアステープを被せます。
全体で見るとこのような感じです。
余談ですが、恥ずかしながら「端を1cm内側に折り込む」という工程がよく分からなくて、説明や図を見ても「??」という感じでした…。
よくよく考えてみれば難しいことではなく、文字通り端を1cm折り込むだけなのですが、しばらくバイアステープと格闘したのち、ようやく腑に落ちました(苦笑)
仮止めしたバイアステープの端から2mmの部分をぐるっと一周縫ったら、バイアステープ付けが完了です!
細かい工程や理解が追いつかない部分もあって苦労しましたが、初めてにしては上手くできたかなと思います。
(5)脇を縫い合わせる
バイアステープ付けが終わったら、脇部分を縫い合わせます。
かなり完成に近づいてきましたね!
(6)袖と裾を縫って完成
最後は袖と裾を二つ折りにして縫うだけなので、「あと10分もあればできるかな」と思っていたのですが、袖口を縫うときにちょっとしたトラブルが…。
というのも、袖を14cmから10cmに変更したため、袖口が狭くてミシンで縫うのに大苦戦(泣)
仮止めクリップやまち針を使うとジャマになって縫えなかったので、しつけ縫いをしてからミシンをかけました。
袖口と裾を縫い終えたら、ドルマンスリーブトップスの完成です!
ドルマンスリーブトップスの形自体は単純なのですが、型紙のサイズ調整やニット生地の扱い、バイアステープ付けなどに少々苦戦してしまいました。
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスを着用してみた
作成したドルマンスリーブトップスを実際に着用してみました。
ドルマンスリーブのゆるーいシルエットがおしゃれです。ブラックの生地を使ったので、どんなボトムスとも合わせやすそう。
型紙を自己流で調整したのでサイズが心配でしたが、良い感じに体型にフィットしてほっとしました。
そして地味に嬉しいのが、袖口を狭くしたため、腕まくりをしても落ちてこないこと。
ただ今回ひとつ惜しかったのは、脇部分にガタ付きが出てしまったこと…。
これはおそらく、ニット生地を縫うときに表身頃と裏身頃がずれてしまい、最後に脇部分でズレの帳尻を無理やり合わせたのが原因かと思います…。
このように気になる部分はいくつかありますが、全体的には良い感じに仕上がったと思います。
どんなボトムスにも合わせやすいし、薄手のニット生地なので今の時期(4月中旬)にもぴったりです。
実は当初「ドルマンスリーブトップスって変わった形だし、作っても着ないかもな…」と少し思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスを作ってみた感想まとめ
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスを作ってみた感想をまとめてみました。
- 型紙の調整に時間がかかってしまった
- ニット生地の扱いが難しかった
- バイアステープ付けに苦戦
それぞれの感想について、簡単にお話ししていきますね。
(1)型紙の調整に時間がかかってしまった
本に記載されている寸法で型紙を作ると、私には少し大きかったので型紙のサイズを調整したのですが、この型紙の調整に時間がかかってしまいました。
さらに自己流かつ手探りだったので、「ちゃんと着られるかな…」と完成までずっと不安でした(苦笑)
ちなみにAmazonでも「ドルマンスリーブトップスがメンズサイズかと思うくらい大きかった」というレビューがあったので、人によっては型紙を調整した方が良いかもしれません。
(2)ニット生地の扱いが難しかった
また、ニット生地の扱いがなかなか難しかったです。制作過程では触れていなかったのですが、実は「縫いズレ」が結構出てしまったのです。
そのため、縫っている途中に「やばい、下の布の縫いしろが足りないかも…」とヒヤッとすることが何回かありました。
幸い今回は何とかなりましたが、今後ニット生地を縫うときの課題ですね。
(3)バイアステープ付けに苦戦
今回初めてとなるバイアステープ付けでしたが、思った通り苦戦しました…。
途中までは順調だったのですが、制作過程でもお話しした通り「端を1cm内側に折り込む」の意味が理解できず、しばらくバイアステープと格闘するハメに(苦笑)
あとは、バイアステープがダブついたり引きつれたりすると、仕上がったときに目立ってしまうので、かなり神経を使いました。
ただ苦労した甲斐あって、初めてにしては綺麗にバイアステープが付けられたと思います。
津田蘭子さんのドルマンスリーブトップスは最初に作る長袖トップスとしておすすめ
津田蘭子さん著「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」のドルマンスリーブトップスの制作過程を紹介しました。
ニット生地の扱いやバイアステープ付けに苦戦したものの、全体的には満足のいく仕上がりになったと思います。
また、ドルマンスリーブトップスは袖つけの必要がなく、前身頃と後ろ身頃を縫うだけで作れるので、私のように初めて長袖トップスを作る方におすすめです。
着回しもしやすいので、色違いで何着か作ってみるのも良さそうですね。
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